横浜市、日本初となる船舶からの排出ガスの可視化サービスの活用開始
発表日:2023.10.31
横浜市は、日本初となる船舶からの排出ガスの可視化サービスの活用を開始する。同市は、カーボンニュートラルポート(CNP)の形成に向けて、ESGに特化した海事プラットフォームを提供するRightShipPty.Ltd.(ライトシップ社)が開発した「MaritimeEmissionPortal:MEP」を我が国港湾で初めて活用する。MEPは同社が開発した海運業における排出ガスと環境への影響を追跡・監視するためのプラットフォームで、このシステムは船舶の自動識別装置のデータと同社が独自に収集した膨大な船舶情報のデータを組み合わせ、船舶からの排出ガスを正確に把握し、可視化して提供する。MEPの活用は、臨海部の脱炭素化を目指すCNP形成や、海外港湾との連携でグローバルサプライチェーンの脱炭素化を目指すGreenShippingCorridor(海運業と港湾経営の脱炭素化にあたり、港湾を結ぶ航路に新たな技術を導入し、官民の連携による取組や政策を通じ、海運や港湾活動による温室効果ガス等の削減を促進する取組)の形成のため、港湾内の船舶から排出されるCO2等の排出ガス把握と削減に向けた取組。同市は、今後、ロサンゼルス港など海外先進港とGreenShippingCorridorの形成を進めるため、現在活用できる唯一のシステムであるMEPを採用し、排出ガスについて定量的な比較ができる態勢を整えて推計値の検証をするという。
▲ページ先頭へ
新着情報メール配信サービス
RSS