日本製紙、紙製ディスペンサー容器で韓国コスメ市場に進出
発表日:2024.10.16
日本製紙は、SPOPSビジネス(【解説】参照)の新たな展開として韓国市場に進出することを発表した。韓国のライフスタイルブランドを展開するNOTRAC社との間で、SPOPSを採用した製品の開発と販売に関する契約を締結し、韓国企業へのSPOPS製品採用に向けた提案を進めている。2024年内には、韓国化粧品メーカーUCL社のブランド「ECOJE」でSPOPSを採用したシャンプーやボディソープが韓国市場において発売される予定である。さらに、その他のブランドからの商品発売の準備も進められている。
韓国のコスメ業界は世界的にも注目を集めており、今回の韓国市場への進出はSPOPSがグローバルに広く展開するきっかけとなる。日本製紙は、韓国での事業展開を皮切りにSPOPSのグローバル市場での認知度の向上を図り、持続可能な商品開発のイノベーターとしての役割をさらに強化していくという。---【解説】SPOPSは、日本製紙が蓄積してきた飲料用紙パックの製造技術を応用し、日用品・化粧品向けに開発した新発想の紙容器である。専用のディスペンサーに中身の入った紙パックをセットし、紙パックが空になったらカートリッジのように交換して使用する。SPOPSは、利便性向上と環境対応を両立させたパッケージであり、シングルユースプラスチックの削減や梱包・輸送効率の向上が期待されている。