環境省は「マイクロプラスチック削減に向けたグッド・プラクティス集 2024年度版（日本語版/英語版）」を刊行した。この事例集は、海洋などの環境中に流出してしまうと回収が難しいマイクロプラスチックについて、日本企業が有する発生抑制、流出抑制、代替、回収などの技術・ノウハウを国内外に広く発信・普及することを目的としている。2024年度版では、発生抑制の事例として、繊維くずを抑制する機能性衣料用テキスタイルの開発（帝人フロンティア）ほか2事例が掲載されている。流出抑制では、スポーツ施設からのマイクロプラスチック流出を防ぐシステム（ミズノ）ほか2事例が紹介されており、代替素材の分野では、天然素材充填材を用いた人工芝システム(住友ゴム工業）ほか6事例が取り上げられている。回収技術に関しては、環境水試料からマイクロプラスチックを回収する自動前処理装置（島津製作所）ほか4事例が紹介されている。