(独)海洋研究開発機構や北海道大学などの研究チーム、メキシコ湾流から対流圏全層への影響を発見
発表日:2008.03.10
(独)海洋研究開発機構、北海道大学及びハワイ大学による国際研究チームは、北半球最大級の海流であるメキシコ湾流が、熱帯から運び込んだ熱を大気に放出することで、対流圏全層におよぶ温度・降水・風の構造に影響を与えていることを発見した。研究チームでは、近年利用可能となった衛星観測データ、高解像度の大気解析データ、さらに「地球シミュレータ」における高解像度の数値計算モデルを駆使することにより、従来の研究に比べてはるかに高い水平解像度(0.25度~1度)で、湾流が大気に与える影響を評価。今回の成果は、地球の気候がどのように形成されているかの理解を大きく進めるとともに、今後、湾流および黒潮などと大気との相互作用の研究に、大きな影響を与えることが予想されるという。
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