日東電工(株)、ノルウェー「スタットクラフト社」と浸透膜発電の共同技術開発契約を締結
発表日:2011.06.21
日東電工(株)とその100%子会社であるHydranautics(本社:米国)は、ノルウェー国営の大手電力会社スタットクラフト社と、浸透膜発電のパイロット機を2015年に稼働させることを目指し、新規浸透膜発電の共同技術開発に関する契約を締結した。浸透膜発電とは、濃度差がある溶液を半透膜で仕切った際に生じる浸透現象で得られるエネルギーを利用した、新しいタイプの発電方式であり、1)有害物質やCO2を排出せず、環境負荷が少ない再生可能エネルギーである、2)天候、日照時間、昼夜を問わず安定供給できる、3)設置面積が小さく、広大な土地を必要としない、という特長がある。今回の共同技術開発では、海水と淡水の濃度の差を利用し、正浸透膜を通して得られた海水側の圧力でタービンを回転させ、発電する。その際、一般的な脱塩用の逆浸透膜では、透水性が低く発電効率が高くならないため、浸透膜発電に必要な、高い透水性を有する正浸透膜を新たに開発し、浸透膜発電の実用化を目指していくという。
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