(株)日立製作所、国立極地研究所から風力発電機利用水素発電システムを受注
発表日:2011.11.07
(株)日立製作所は、大学共同利用機関 情報・システム研究機構 国立極地研究所から、風力発電機利用水素発電システム一式を受注したと発表した。今回受注したシステムは、風力発電で得られた電力を水素に変換して備蓄し、必要なときに電力として取り出すシステムで、発電電力の変動が大きい再生可能エネルギーを安定的に供給することができる。同システムは、1)発電電力の変動が大きい風力発電でも効率よく水素生成が可能な「水素製造システム」、2)生成した水素を有機化合物であるトルエンに固着させ常温・常圧の液体であるメチルシクロヘキサン(MCH)の形態で貯蔵する「備蓄システム」、3)貯蔵したMCHから必要なときに水素を取り出し、水素混合ディーゼル発電機で発電する「回収システム」から構成され、2011年11月から2012年3月まで、秋田県にかほ市で、風力発電機と接続して稼動し、南極昭和基地におけるエネルギー自給率向上のための基礎データ取得に活用される予定。同社では今後、燃料移送が困難・割高となる離島や極地、マイクログリッドなどにおいて、再生可能エネルギーから安定したエネルギーを供給しCO2の削減に貢献するシステムとして、MCH利用の普及拡大をめざしていくという。
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