埼玉県、岩手県の災害廃棄物(木くず)の埼玉県内搬入時及び荷降ろし後の測定結果を公表
発表日:2012.03.25
埼玉県は、岩手県の災害廃棄物(木くず)の実証試験について、埼玉県内搬入時及び荷降ろし後における放射線量等の測定結果を公表した。同県では、岩手県からの要請を受け、同県北部野田村周辺の木くずの受入れを検討しており、受入れにおける安全性を確認するため、県内3か所のセメント工場において、平成24年3月25日から実証試験を行っている。今回、以下の実証試験について結果を公表した。1)搬入時のコンテナ側面の空間放射線量率、2)搬入時の木くずの遮へい放射線量、3)荷降ろし後のストックヤード(保管施設)の空間放射線量率、4)環境モニタリングにおける空間放射線量率。これによると、判明した測定値はすべて同県の受入基準に適合しており、事前に行った各工場周辺での空間放射線量率の測定結果(0.112マイクロシーベルト以下)は、セメント焼成炉に木くずを投入した後も大きな変化は測定されなかったという。なお、今回測定した木くずは、3月19日と20日に岩手県より搬出したもの。同県では、木くずの放射性物質濃度及びセメント製造工程で発生する排気ガスの放射性物質濃度の測定結果は、判明次第発表するとしている。