京都府は、京都版CO2排出量取引制度におけるクレジット活用方策の一つとして、京都発カーボンオフセット・ツアー商品の販売を開始すると発表した。同事業は、環境省の採択を受けた関西広域連合でのカーボンクレジット活用調査研究事業の一環として、京都独自クレジット（京-VER）を活用して京都でモデル的に実施するもの。今回、販売するのは、旅行会社と連携した、秋の京都の自然や文化を楽しむカーボンオフセット観光商品。旅行する際に発生するCO2排出量を、ツアー参加者がオフセット料金（百円程度）を負担することによって、京都独自クレジットでオフセット（埋め合わせ）し、CO2排出をゼロとする。同府では今後、関西広域連合のカーボンクレジット活用作業チームにおいて、優れた自然・文化景観を形成する森林からのクレジットも活用し、同事業を関西広域で展開することを検討するという。