環境省は、東日本大震災による洋上漂流物の漂流予測中間結果を公表した。東日本大震災による洋上漂流物は、内閣官房総合海洋政策本部事務局取りまとめの下、関係省庁が連携して対応している。同省では平成23年度に引き続き、洋上漂流物の状況を把握すべく漂流予測を実施し、平成24年度調査の中間結果をまとめた。それによると、海面下漂流物（海面上：海面下＝0：1）は2013年6月頃より、標準漂流物（海面上：海面下＝1：1）は2012年12月頃より、北米大陸の西海岸沿岸域に到達し始めると予測された。また、2012年8月時点で、海面上漂流物[1]（海面上：海面下＝2：1）は北米大陸西海岸の沿岸域に、海面上漂流物[2]（海面上：海面下＝4：1）はアラスカからカナダの沿岸域に到達していると考えられる。同省では、今回行ったシミュレーション結果を基に、引き続きその精度の向上及び予測期間の更新を図るとともに、関係国・機関と情報共有・協議を行い、政府として必要となる対応を検討していくという。