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 欧州環境局、2011年の夏季地表オゾン濃度の報告書を発表

発表日:2012.03.19


  欧州環境局(EEA)は、域内2186か所のモニタリング地点における、2011年夏季(4月~9月)の地表オゾン濃度の観測結果をまとめた報告書を発表した。地表オゾンは、呼吸器系疾患、農作物収穫量の減少、環境破壊などの原因となることから、1997年から欧州全域でモニタリングが実施されている。今季の観測では、「情報閾値」(1時間濃度180µg/m3)及び「健康を守るための長期目標」(1日8時間平均値で最大120µg/m3)を超過した地点の数は、モニタリング開始以来、最小となった。2011年の夏は例年になく低温・多雨であったことが主な要因だという。しかし、すべてのEU加盟国で長期目標値を上回る濃度が25日以上記録された。また、「警戒値」(1時間濃度240µg/m3)を超えた回数は41回に上った。地表オゾンは窒素酸化物、一酸化炭素、メタン・非メタン揮発性有機化合物などの化学反応によって生成されるが、その濃度は太陽光や気温などの条件にも左右される。EEAは、さらなる削減努力に加え、国境を越えて広がる汚染物質としての性質上、国際取組が必要だとしている。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境局(EEA)
分野 健康・化学物質 大気環境
キーワード モニタリング | NOx | EEA | 光化学オキシダント | 越境汚染 | 健康影響 | 地表オゾン | 一酸化炭素 | 欧州環境局 | 夏季
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