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 欧州環境局、欧州西部できわめて高濃度の大気汚染が発生中と発表

発表日:2014.03.14


  欧州環境局(EEA)は、2014年3月14日、欧州西部のフランス、ベルギー、ドイツの一部で粒子状物質(PM10)による大気汚染レベルがきわめて高くなっていると発表した。フランスの約4分の3の地域では、3月12日からPM10濃度が基準値(日平均50mg/m3)を上回り、場所によっては基準値の2倍以上になっている。これは、数日間天候が安定して無風で、汚染物質が拡散しなかったためで、これほど汚染が激しくなったのは2007年春以来だという。PM汚染の排出源は、道路交通、木質燃料暖房、農業用肥料の散布など多様で、特にベルギーとフランスは、ガソリン車よりPM10排出量が多いディーゼル自動車保有率が高いことが一因とみられる。フランス政府は、緊急対策として、パリの公共交通の臨時無料化、道路制限速度引き下げ、肥料散布制限、木質燃料の使用自粛呼びかけ等を実施、ベルギー当局も同様の措置をとるという。PM汚染は心臓血管や呼吸器の疾患原因とされ、長期間の曝露は心臓発作や不整脈、神経疾患、早死率の上昇につながる場合がある。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境局(EEA)
分野 健康・化学物質 大気環境
キーワード 大気汚染 | フランス | ドイツ | 粒子状物質 | EEA | ベルギー | PM10 | 健康影響 | 大気汚染物質 | 欧州環境局
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