環境省は、平成28年度アスベスト大気濃度調査結果を公表した。同調査は、アスベスト(石綿)による大気汚染の現状を把握し、今後の対策の検討に当たっての基礎資料とするとともに、国内に情報提供していくため、平成17年度より毎年度実施しているもの。平成28年度は、全国36地点82カ所を対象に、建築物の解体工事等の作業現場などにおいて、大気中の石綿及びその他の繊維も含む総繊維数濃度を測定。その結果、一部の解体工事の作業現場でアスベストが確認されたが、その他の地点においては、アスベスト以外の繊維を含む総繊維数濃度について、これまで調査した一般大気環境とほぼ変わらなかった。同省では、引き続きアスベストによる大気汚染の状況を把握するため、平成29年度も大気中のアスベスト濃度調査を行う予定という。