環境省は、(仮称)宮城山形北部風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を、経済産業大臣に提出したと発表した。同事業は、(株)グリーンパワーインベストメントが、宮城県大崎市及び加美郡加美町並びに山形県尾花沢市及び最上郡最上町において、最大で総出力300,000kWの風力発電所を設置しようとするもの。環境大臣意見では、1)区域の設定に当たっては、ゾーニングモデル事業を実施した宮城県及び風力発電適地調査を実施した山形県と情報共有、意見交換等を積極的に実施した上で、事業内容に適切に反映させること、2)今後4事業に分割される予定のため、分割後の各事業については、当該1事業に係る影響のみを予測及び評価するのではなく、4事業の事業計画を考慮した事業計画の検討並びに予測及び評価を行うこと、3)風力発電設備への衝突事故や移動経路の阻害等による鳥類への影響を回避するため、専門家等からの助言を踏まえた適切な調査、予測および評価を行い、その結果を踏まえた環境保全措置を講ずること、4)現地調査により自然度の高い植生、特定植物群落及び緑の回廊等の存在を明らかにした上で、植生自然度の高い植生等の重要な自然環境の改変を回避又は極力低減すること等を求めている。