環境省は、下関北九州道路に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を、経済産業大臣に提出したと発表した。同事業は、国土交通省中国地方整備局、国土交通省九州地方整備局、山口県、福岡県、下関市及び北九州市が、山口県下関市から福岡県北九州市に至る延長約8~12㎞の道路を整備するもの。環境大臣意見では、1)住居等への自動車の走行に係る大気質、騒音等の住居等への影響を回避又は極力低減すること、2)関門海峡を横断するため、海底掘削等に伴う水の濁り等による影響を回避又は極力低減すること、3)工事に伴い発生する廃棄物等については、再生資源として利用を図るなど適正な処理を行う計画とすること、4)「2050年カーボンニュートラル」の実現に向け、自転車利用環境の整備と活用促進、道路交通流対策、物流の効率化等の議論を注視し、必要に応じて本事業の計画に反映するとともに、道路照明の省エネ化等の取組について検討を進めること等を求めている。