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 欧州委員会、ドイツ、フランスなど5つの加盟国を大気汚染基準の違反で警告

発表日:2017.02.15


  欧州委員会は、ドイツ、フランス、スペイン、イタリア、イギリスに対し、二酸化窒素(NO2)の大気汚染基準の違反が継続していることで最終警告を通知した。これら5か国の78ゾーンで基準超過がみられたという。欧州では、NO2濃度が高い状態が続いたことによる早死は2013年に約7万件となった。これは同年の交通事故による死亡者数の約3倍に上る。EU大気質指令ではNO2などの大気汚染物質の濃度に上限が設けられており、これらの濃度が上限値を超えた場合、EU加盟国は早期に状況改善のための措置をとることが求められる。今回通知を受けた国々が2か月以内に対策を講じない場合、欧州委員会は本件をEU司法裁判所に持ち込む可能性がある。同委員会は2008年より大気汚染が基準を超える加盟国に対し法的措置をとっており、NO2に関しては該当国がすでに12か国に上る。EU域内における窒素酸化物(NOx)排出量の約40%は道路交通部門に起因し、そのうち約80%がディーゼル車によるものであることから、ディーゼル車の排出ガス削減が重要視されている。

情報源 欧州委員会(EC) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州委員会(EC)
分野 大気環境
キーワード 大気汚染 | フランス | ドイツ | イギリス | スペイン | 欧州委員会 | 環境基準 | NO2 | イタリア | EC
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