デンマークエネルギー・電力・気候省は、2017年に国内の電力消費全体に占める風力エネルギーの比率が過去最高の43.4%に達し、2030年までに再生可能エネルギー比率を50%以上にするという国家目標を達成できる見込みだと報告した。風力エネルギー比率は、直近10年のうち9年で過去最高を更新しており、2017年は2008年の19.3%から倍増したことになる。加えて、同国では複数の洋上風力発電所の新設が予定されていることから、今後も風力発電量は増加が続くとみられる。ただし、デンマークは隣国との間で余剰電力の売買を行っているため、統計データにはデンマークが輸入した風力エネルギー等も含まれるという。同省のリレホルト大臣は、同国は供給の安定性を高いレベルで維持しながら風力等のグリーンエネルギーを大規模利用できていると説明し、「2030年までに再生可能エネルギーの比率を最低でも50%にするという目標は、非常に野心的だが、グリーンエネルギー部門、特に風力発電業界の雇用拡大にもつながる」と述べた。