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 南ヨーロッパで森林火災が深刻化

発表日:2009.07.28


  森林火災により、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャで過去4日間に5万haの森林が焼失した。欧州では、森林破壊の一番の原因は火災だとされ、毎年、平均で50万ha(ルクセンブルグの2倍の面積に相当)が焼失している。このうち95%は地中海地域で、被害の多くは夏の間に発生。ただし、ここ数十年、欧州の森林火災の件数は増加しているものの、消火方法の改善により、焼失面積が大幅に拡大しているわけではない。また、自然に起こる森林火災は、他の生物の生息地を創出するなど生態系の一つの作用と言える。一方で、人間活動が原因で頻繁に起こる火災は、生息地の状況を悪化させ、生態系を破壊してしまう。さらに、木材の供給やレクリエーションなど森林生態系がもたらすサービスを失わせ、粒子状物質やCO2等のガスを大気中に排出し、土壌の有機層を破壊するといった環境影響にもつながる。地中海地域で発生している森林火災は、こうした様相が強いという。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 自然環境
キーワード 生態系 | 粒子状物質 | 欧州環境庁 | EEA | 木材 | 森林破壊 | 森林火災 | 南ヨーロッパ | 地中海 | 生息地
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