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 欧州化学物質庁、成形品中有害化学物質のデータベースを構築へ

発表日:2019.09.09


  欧州化学物質庁(ECHA)は、REACH規則の認可対象候補物質リストに収載された物質(高懸念物質(SVHC))を含有する成形品に関するデータベース(SCIPデータベース)の新設にあたり、成形品の供給業者の届出義務となる項目を発表した。供給業者は、2021年1月5日以降、成形品の固有識別子、成形品中のSVHCの名称、濃度、使用部位、安全使用に関する情報をECHAに届け出なければならない。SCIPデータベースは、安全な循環型経済の確立を目指し2018年6月に改正された廃棄物枠組指令に基づいて構築され、廃棄物処理業者に公開される。情報の利用により、廃棄物リサイクル製品の安全性が確保され、有害化学物質の代替品の普及が進むと予測される。また、成形品中のSVHCの存在の透明化によって、製品の安全な利用や廃棄に関する情報の取得と情報に基づく購買が容易になる。2019年秋(11月12日予定)にユーザーテストとワークショップ、2020年初めにデータベースの試動、同年7月までに加盟国の国内法化の完了を予定している。

情報源 欧州化学物質庁(ECHA) ニュースリリース 廃棄物枠組指令(Directive(EU)2018/851)
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 健康・化学物質 環境総合
キーワード 廃棄物 | 欧州化学物質庁 | 高懸念物質 | 有害化学物質 | 循環型経済 | REACH規則 | 廃棄物処理業者 | 認可対象候補物質リスト | SCIPデータベース | 廃棄物リサイクル製品
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