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 デンマーク環境相、内分泌撹乱物質フタル酸エステル類4種の販売禁止を計画

発表日:2011.05.03


  デンマーク環境相は、内分泌撹乱物質フタル酸エステル類4種の使用とこれらを含む製品の販売禁止を計画しているという声明を発表した。禁止が予定されているのは、フタル酸ビス(DEHP)、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ジイソブチル(DIBP)およびフタル酸ブチルベンジル(BBP)で、これらを含む製品のうち、屋内で使用されるか、消費者が直接触れるものの使用と販売が対象となるとみられる。デンマーク環境保護庁は、製品中のフタル酸エステル類4種とその環境への放出について大規模な調査を行った。その結果、これら4種が組み合わされると、ホルモン系に影響し生殖機能を損なう可能性のあることがわかった。禁止が発効すれば、化学物質のカクテル(複合)効果を考慮した初の規制となる。なお、同規制は発効前にEUに通知され、欧州委員会、加盟各国は意見を述べることができる。またデンマークは、これら4種のフタル酸エステルの禁止をEUレベルでも行うよう働きかけており、これらを含む製品の輸入と販売を禁止する提案を欧州化学物質庁(ECHA)に提出した。

情報源 デンマーク環境省 プレスリリース
国・地域 デンマーク
機関 デンマーク環境省
分野 健康・化学物質
キーワード 欧州化学物質庁 | ECHA | 生殖毒性 | デンマーク環境省 | 内分泌撹乱物質 | フタル酸エステル | DEHP | DBP | DIBP | BBP
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