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 欧州化学物質庁、フタル酸エステルの規制に関する科学的レビュー結果について意見公募開始

発表日:2012.05.07


  欧州化学物質庁(ECHA)は、欧州委員会の依頼を受け、フタル酸エステル類のフタル酸ジイソノニル(DINP)とフタル酸ジイソデシル(DIDP)を含有する製品の危険性について、科学的証拠の再検討(レビュー)を行い、その報告書草案を公表した。DINPとDIDPは、主にポリ塩化ビニル(PVC)の柔軟剤として電線や合成皮革などに使用されているが、玩具や、子どもが口にする可能性のある製品に使用することは現行の制度で規制されている。再検討の報告書草案では、DINPとDIDPへの子どもの曝露を低減するという観点で現行の規制は正当であり、これ以上のリスク対策は必要ないとされた。この草案について、ECHAは意見の公募を開始(公募期限:2012年7月31日)。同公募では、とりわけ、この草案で検討されていない、新しい科学的証拠を歓迎するとしている。なお、今回の報告書草案に対しては、ECHAのリスク評価委員会(RAC)も、公募で得られた意見を考慮して科学的意見をまとめることになっている。

情報源 欧州化学物質庁(ECHA) プレスリリース 欧州化学物質庁(ECHA) 「フタル酸エステル(DINP、DIDP)に関する科学的証拠の評価」(PDF)
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 健康・化学物質
キーワード 曝露 | 欧州化学物質庁 | ECHA | 健康リスク | 子ども | ポリ塩化ビニル | フタル酸エステル | DINP | DIDP | 科学的証拠
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