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 北陸先端大など、世界最高強度の透明樹脂(バイオプラスチック)を開発

発表日:2016.04.22


  北陸先端科学技術大学院大学と筑波大学は、遺伝子組換え微生物を用いて生産したシナモン類を原料とするバイオプラスチックの合成に成功し、世界最高強度の透明樹脂を開発したと発表した。バイオプラスチックは、力学強度に問題があるため、ガラス代替材料として本格的に利活用することが困難であった。今回の研究は、天然物としては堅い構造を持つシナモン系分子に着目したもので、シナモン類の1種である芳香族ポリアミド(4-アミノ桂皮酸)を量産する組換え微生物(ブドウ糖を資化する大腸菌)を開発し、微生物による芳香族ポリアミドの合成に世界で初めて成功した。生産効率は実用レベルとなっており、光反応と化学重合により、透明で、ポリカーボネートの約6倍相当の強度を持つバイオプラスチックフイルムを得ている。得られた世界最高強度の透明樹脂は、フレキシブルディスプレイや自動車部品などのガラス代替材料として期待されるという。

情報源 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST) プレスリリース
筑波大学 プレスリリース(PDF)
機関 北陸先端科学技術大学院大学(JAIST) 筑波大学
分野 地球環境
キーワード 微生物 | 樹脂 | バイオプラスチック | 北陸先端科学技術大学院大学 | 透明性 | 強度 | 筑波大学 | シナモン | ポリアミド
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