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 岐阜高校と神戸大、地理情報システムと環境DNAを組み合わせ絶滅危惧種の新生息地を発見

発表日:2019.09.05


  神戸大学は、岐阜県立岐阜高等学校の自然科学部が同大学、岐阜大学および世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふと共に、ヤマトサンショウウオの新規生息地を発見した取組を紹介した。岐阜高校の自然科学部はこれまで13年にわたりヤマトサンショウウオの研究を継続しており、今回、地理情報システム (GIS)、環境DNA分析の2つの手法を組み合わせ、ヤマトサンショウウオの新規生息地発見に至った。同種の生息域は、岐阜県の北東限であり、生息地は県内に3か所知られるだけ。今回の発見が4か所目となる。高校生が自ら、GISを用いた生息地の絞り込み、環境DNA分析によるヤマトサンショウウオのDNA検出を行い、現地で卵のうを見つけた。この成果は、希少種の生息地発見の手段として、GISと環境DNA分析の組合せが有効であることを示し、市民による調査の可能性を広げるものである。岐阜高校の自然科学部は、今後も、新たな生息地を探索するとともに、生物多様性の保全に努めていきたいと考えているという。

情報源 神戸大学 研究ニュース
機関 神戸大学
分野 自然環境
キーワード 地理情報システム | GIS | 絶滅危惧種 | 生息地 | 神戸大学 | 環境DNA | 岐阜大学 | 市民科学 | 岐阜高等学校 | ヤマトサンショウウオ
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