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 東北大など、ミヤコグサのゲノム解析から日本における環境適応戦略を解明

発表日:2020.01.16


  東北大学は、オーフス大学(デンマーク)および宮崎大学などと共に、ミヤコグサ(学名:Lotus corniculatus)の環境適応戦略を解明したと発表した。同植物は、マメ科のモデル植物で、微生物共生の研究など多くの研究者に使われてきた経緯があり、今回、野生系統の情報基盤整備の一環として各地の系統のゲノムを解読し、比較解析を行った。その結果、日本のミヤコグサは鹿児島・沖縄に自生する系統(グループ1)、九州東岸・四国・関西に自生する系統(グループ2)、九州の阿蘇地域・山陰・北陸・関東・東北・北海道に自生する系統(グループ3)の3グループ(分集団)に分けられることを見出したという。また、東北大学と宮崎大学での栽培実験により、ミヤコグサが約2万年前に九州に定着し、その後日本全土に分布域を広げたことを確認した。この研究成果では、北日本地域への適応には、越冬性と開花調節に関わる遺伝子が鍵になったことを明らかになったという。

情報源 東北大学 プレスリリース・研究成果
宮崎大学 ニュース&イベント
機関 東北大学 オーフス大学 宮崎大学
分野 自然環境
キーワード 東北大学 | 適応 | 共生 | 宮崎大学 | マメ科 | ミヤコグサ | モデル植物 | 分布域 | 越冬性 | 開花調節
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