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 国環研と琉球大、「生物多様性情報システム」に木本植物の推定個体数を追加

発表日:2020.05.14


  国立環境研究所と琉球大学は、日本の自然林に分布する木本植物の個体数について推定し、ウェブシステム「生物多様性情報システム」にて公開する予定であることを発表した。このウェブシステムは、琉球大学と同大学発ベンチャーである(株)シンクネイチャーが共同開発したもので、日本の主要な生物分類群の分布情報を視覚的に把握することが可能となっている。今回、統計モデルを構築し、生態調査や博物館の記録などのビッグデータに基づき、生物種ごとの個体数を広域で評価することを可能とし、1,200種以上の木本植物の個体数を10km平方のグリッドごとに推定した。また、得られた推定値に基づき、地域ごとの種分化率の推定や、レッドリストの評価の追加解析にも試みた。木本植物の詳細な地理分布情報を提供するこの成果は、広範な学術研究の基盤となることが期待され、個体数の地理分布に関する定量的な証拠として生物多様性保全のための政策に活かされることが期待されるという。

情報源 国立環境研究所 新着情報
琉球大学 お知らせ
(参考)ウェブシステム「日本の生物多様性情報システム」
機関 国立環境研究所 琉球大学
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 在来種 | レッドデータブック | ビッグデータ | 生態調査 | 統計モデル | 大学発ベンチャー | 木本植物 | 生物多様性情報システム | 地理分布
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