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 日本野鳥の会、シマフクロウの生息地を守るために日本製紙との協働強化を発表

発表日:2024.03.05


  (公財)日本野鳥の会は、2015年5月に締結した日本製紙(株)(本社:東京都千代田区)所有の北海道・道東の森林(約2,000ha)における、「シマフクロウの生息地保全と日本製紙株式会社の木材生産事業の両立に関する覚書」を更新し、道東におけるシマフクロウ生息地の保全対策を強化したと発表した。今回の保全対策強化では、河川本流において河畔林の保全範囲を拡大したほか、新たに河川支流部の河畔林についても保全範囲に指定した。また、調査の結果から利用頻度が高いと推定される地点については、周囲の河川を中心に河畔林に沿った形で保全範囲を拡大することで、シマフクロウの主要な行動圏にさらに配慮した。今回の更新に際し、内容を見直した覚書の対象地の大部分は、日本製紙が通常の木材生産の施業を行なっている森林であり、施業を継続しながら、絶滅危惧種の保護を行なうというこの取り組みは、ネイチャーポジティブ時代の新しい生息地保全のあり方を提示するもので、持続可能な社会を築くうえでの象徴的な事例に位置づけられると考えている。

情報源 (公財)日本野鳥の会 新着情報
機関 (公財)日本野鳥の会
分野 自然環境
キーワード 北海道 | 日本製紙 | 日本野鳥の会 | 木材生産 | シマフクロウ | 生息地保全 | 保全範囲を拡大 | 、絶滅危惧種 | ネイチャーポジティブ時代
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