酒田港における港湾設備を用いたリサイクル物流の調査の様子。
ある種の産業廃棄物は、日本国内で東から西に送られる。これを西送り現象という。この事実を解析的に確認した。
大学での研究というと、黙々と専門書を読むというイメージがあるかもしれませんが、細田研究室では、指導教授である細田先生の研究スタイルを反映して、専門的な資料を読んで得られる知識と同様に、自分で実際に体験したことを通じて得られる知識をとても大切にしています。そのため、学問的な理論の研究以外にも、研究室の外に出て汚染の現場を調査したり、環境問題に実際に取り組んでいる現場の人へのヒアリングを行ったりといった実践的な活動を研究の中で多く行っています。理論と実践の両方を重視するのが細田研究室の特徴です。研究室の学生は、それぞれ自分が興味を持ったテーマの研究に取り組んでいて、その内容もゴミのリサイクル制度についての研究から環境保全型農業の推進策についての研究までと多岐にわたっています。研究の成果や専門書で学んだ知識は、研究室の全員が参加するゼミでの報告を通して研究室内で共有されるので、個人の研究であっても研究室のみんながコメントなどを通して協力してくれます。また、学部よりも一歩踏み込んだ大学院での研究では、常に環境経済学の最新の研究動向を意識しつつ研究を進めています。先生と一日かけて研究テーマについて議論することもしばしばで、環境経済学研究の最先端に触れているという実感とともに研究への意欲をかきたてられる毎日です。(博士課程2年:一ノ瀬大輔)
高校時代には、なんでも興味を持って、何でも勉強してほしい。無駄になる勉強などどこにもない。学んだことは、すべて人間の脳のなかに集積され、知力を高める。また、苦手意識を持たずに数学を学習してほしい。難しいことをやる必要はなく、教科書程度のことを確実にマスターすればよい。私自身も数学は苦手であったが、とにかく無理やり高校時代に勉強しておいたことが相当に役立った。
それともう一つ。本を読むこと。自分の興味に従って、どんどん読んでほしい。サイエンスであろうが小説であろうがまたノンフィクションであろうが、徹底的に本を読むことである。本当の所を言うと、バランスよく読んで欲しいのだが、まずは何でもよいからトライして読みこなすことである。
推薦図書
・ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』草思社
・武内和彦『地球持続学のすすめ』岩波ジュニア新書
・中尾佐助『栽培植物と農耕の起源』岩波新書
・中西準子『水の環境戦略』岩波新書