アメリカ環境保護庁、化学物質が脳の発達に及ぼす影響に関する研究に300万ドルを助成
発表日:2014.02.12
アメリカ環境保護庁(EPA)は、化学物質がどのように生体内の働きに作用し、脳の発達に影響を及ぼすかについての研究に、300万ドルの資金提供を行うと発表した。この助成を受けるのは、カリフォルニア大学デービス校、ノースカロライナ州立大学、ジョージア大学、サンフォード・バーナム医学研究所の4研究機関で、このうちカリフォルニア大では、80万ドルの助成を受け、神経発達に重要な役割を果たす甲状腺ホルモンに、有害化学物質がどう影響するかを実証する研究を行う。今回の助成はいずれも、化学物質への曝露と体内の生物学的プロセスとの関連を予測するモデル「有害転帰経路」(AOP)の開発に重点を置くもので、EPAは今回の研究で得られる知見を利用して、効率的で費用対効果の高いAOPモデルの開発を目指すという。EPA研究開発局は、「化学物質が人間の健康や発達に影響を及ぼす可能性を予測することが、化学物質の安全性を向上させ、子供たちの幸福と未来を守ることにつながる」としている。
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