アメリカエネルギー省、集光型太陽熱発電のエネルギー貯蔵システム研究開発に1000万ドルを助成
発表日:2014.05.21
アメリカエネルギー省(DOE)は、低コストで革新的な集光型太陽熱発電(CSP)技術を推進する研究開発プロジェクト6件に対し、1000万ドルを助成すると発表した。各プロジェクトは熱化学によるエネルギー貯蔵システムを開発し、少ない材料でより効率的に太陽エネルギーを貯蔵することでCSPの発電コストを削減しつつ、太陽エネルギーの安定供給を目指す。CSPは鏡を使って太陽光を受光部に集め、その強力な熱エネルギーを伝熱流体により発電機に送って発電する。今回のプロジェクトが対象とするのは、太陽エネルギーを化学結合により高温高密度に貯蔵するシステム。化学エネルギーを貯蔵した化合物は、必要に応じて分解されエネルギーを放出する。大学や研究機関など6チームが、CSP技術推進のために様々な化学プロセスを実験し、CSPのコスト削減に弾みをつけようとしている。またDOEは、2014年にフル稼働となる大規模CSP発電所5か所に関する報告書も発表した。これらが完成すれば、アメリカのCSP発電容量は現行の約4倍になるという。
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