アメリカ海洋大気庁、1996~2011年の間に湿地等の沿岸土地被覆が大きく変化と分析
発表日:2014.08.18
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、1996~2011年の間に、海や五大湖の沿岸地域面積の8.2%に当たる6万4975平方マイルで土地被覆が変化したとする、沿岸部変化分析プログラム(C-CAP)の分析結果を報告した。報告は、海面上昇や高潮の被害を防ぐ沿岸の防潮壁の喪失など、さまざまな土地被覆の変化を明らかにし、また沿岸管理者らが気候変動などへの対応力を強化するために有用な各種環境データも示している。変化のなかでも、湿地は1536平方マイル失われ、森林面積は6.1%減少したといい、洪水被害の拡大や水質の悪化、地域の漁業や林業への悪影響が懸念される。NOAAでは、データを視覚化することで市民などのエンドユーザーが対応力強化計画の重要性を理解しやすくなるとして、これらの分析結果を地図上に示す「土地被覆アトラス」をウェブサイトで公開している。この地図は、異なる地域を比べたり、同じ地域の別の時期を比べたりすることができる。C-CAPの全データは、NOAAのウェブサイト「デジタルコースト」で閲覧できる。