アメリカ海洋大気庁、アメリカ沿岸の1996-2010年の土地被覆の変化をとらえた報告書を公表
発表日:2015.03.18
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、「沿岸部変化分析プログラム(C-CAP)」の下、同国沿岸の1996~2010年の土地被覆の変化に関する報告書を発表した。報告書は、5つの沿岸地域(五大湖、メキシコ湾岸、北東部、南東部、西海岸)別に作成され、土地被覆のデータが数値やグラフ、地図で示されている。それによると、同15年間で沿岸地域内の計6万4967平方マイル(フロリダ州の面積に相当)において、湿地や森林面積の減少等、開発を主因とした土地被覆の変化が見られた。五大湖沿岸では、4%にあたる7144平方マイルの土地被覆(舗装面、林、森林、草地、湿地)が変化、メキシコ湾岸では13%(2万6516平方マイル)、北東部では4%(7200平方マイル)、南東部では15%(1万4420平方マイル)、西海岸では6%(9687平方マイル)が変化したという。NOAAでは、地域社会がこの情報を活用し、これまでの土地利用の決定や気候変化が土地被覆へ及ぼした影響を理解した上で、今後の意思決定を図ることを期待している。