各国政府や流域機関など、「水と気候変動への適応」に関する取組を開始
発表日:2015.12.02
国連気候変動パリ会議の期間中、気候変動に強い水システムの構築をテーマとして開かれたイベントで、数多くの政府や流域機関、企業、市民組織が「水と気候変動への適応に関するパリ盟約」を立ち上げた。水システムは持続可能な開発の土台を成し、気候変動下で水管理対策を講じなければ、干ばつや洪水、気温上昇等で水システム全体に悪影響が及び、貧困削減や持続可能な開発の目標達成が難しくなる。盟約には、適応計画の実施、河川流域のモニタリングや測定システムの強化、水システム管理への投資促進等が盛り込まれ、各種共同プロジェクト(インドの地下水管理、ニジェール川流域の適応力強化、モロッコの灌漑方法の改善など)に当事国をはじめ世界銀行や地球環境ファシリティ等から計10億ドル超の資金拠出が約束された。この他にこのイベントでは、大都市の連合によるケニアやセネガルへの対策支援、企業間で連携した具体的な水資源管理対策の推進、12か国合同のデルタ地帯の適応力強化に向けた取組、さらには人間活動が海洋環境に及ぼす影響の低減策も示された。
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