国連気候変動枠組条約、ボン気候変動会議の成果を報告
発表日:2016.05.26
国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、2016年5月16日からボンで開催されていた気候変動会議が、パリ協定の早期発効と行動の強化に向け大きな成果をあげて26日閉幕したと発表した。パリ協定採択後初めてとなるこの会議では、パリ協定特別作業部会(APA)の第1回会合と2つの補助機関の会合が行われ、各国代表は、より強い気候行動の実施と、今後国際社会が気候のために取り組む制度のルール作りを前進させた。具体的には、財源に関するルールや報告と透明性確保の措置、科学による協定実施への貢献ほか広範に及ぶ実質的な議論が進み、緩和・適応プロジェクトのための新たな資金提供も発表された。今回の会議が進展した背景には、パリ協定をすでに177もの国が署名し、17カ国が批准していることから、協定の発効は近いとの見通しがあったという。次回の締約国会議(COP22)は2016年11月にマラケシュで開催される。今回の会議で基盤を築いたCOP22に向けての準備をさらに進めるため、次回議長国となるモロッコは今後数か月のうちに複数の協議を予定している。
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