ドイツ、CO2排出量を削減し、エネルギーを生産する下水処理施設事業を支援
発表日:2009.02.26
ドイツのガブリエル環境大臣は、ザクセン・アンハルト州ビッターフェルト・ヴォルフェンの公共下水処理施設における革新的な下水処理方法に370万ユーロを支援すると発表した。周辺企業の拡大により、汚濁負荷や塩分濃度の高い排水が増加するのに伴い、これまでの活性汚泥処理法に対し、嫌気性処理を行う下水処理設備を導入する。これにより、曝気に必要なエネルギーの削減、熱や電力の生産に利用できるバイオガスの生成が可能になり、CO2排出量を年間4,000t削減できるという。また、塩分濃度の高い排水は、これまで1リットル中10gまでの濃度しか処理できなかったが、エネルギー効率のよい嫌気性処理により、この2倍の濃度まで処理可能になる。さらに、処理の過程で排出される汚泥量も減少する。ガブリエル環境大臣は、「この最新設備の開発は、環境・経済両面で優れており、産業排水を処理する他企業にとってもモデルとなる」と期待している。
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