アメリカ環境保護庁、殺虫剤の内分泌かく乱作用について試験を開始
発表日:2009.04.15
アメリカ環境保護庁(EPA)は、内分泌系かく乱作用の可能性をスクリーニングする殺虫剤の最初のリストを発表した。内分泌かく乱物質とは、人間及び動物の成長や代謝、生殖等を司るホルモンに影響し、かく乱する可能性のある化学物質。このリストは、食糧や水、生活や農薬散布を通して、人間が曝露する可能性が高い殺虫剤の化学物質を選別したもので、内分泌かく乱作用が判明している、あるいはその可能性が高い物質を選別したわけではない。EPAはメーカーに対し、今夏には、殺虫剤に使用する67種類の化学物質が内分泌系(エストロゲン、アンドロゲン及び甲状腺ホルモン)をかく乱する可能性を判別する試験を行うよう命じる。なお、内分泌かく乱物質検査プログラム(EDSP)による検査は、最終的には殺虫剤に含まれる全ての化学物質を対象とする予定である。また、今後は、試験と同時に、検査の重複や経費分担の不公平を避け、メーカーの企業秘密情報の保護するため、政策や手続きの改訂も進めるという。
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