イギリス、モントリオール議定書キガリ改正の批准プロセスを開始
発表日:2017.09.05
イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、モントリオール議定書キガリ改正の批准プロセスに率先して着手し、エアコンや冷蔵庫などに使用されるハイドロフルオロカーボン(HFC)の更なる削減に取り組むことを表明した。HFCはオゾン層を破壊しないが、CO2より温室効果が何千倍も高い。オゾン層破壊物質の段階的廃止に成功しているモントリオール議定書は、この温室効果の高いHFCも規制対象に加え、先進国の場合2019~2036年にHFCを85%削減することが2016年10月ルワンダのキガリで約束された。この改正によって温暖化を21世紀末までに0.5℃近く抑制できると見込まれ、パリ協定の目標達成に向けた大きな一歩となる。イギリスはすでに、HFCのEU市場販売量を2015~2030年に79%削減することを義務付けたEU規則に従いHFCの段階的廃止を開始しており、キガリ改正の実施により同国の追加削減量はCO2換算で約4400万トンになる。この炭素削減は、同国にとって実質11億7000万ポンドの利益になるという。
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