アメリカエネルギー省（DOE）は、炭素貯留技術の研究開発に最大2600万ドル助成すると発表した。選出されるプロジェクトには、炭素回収の実施や、石炭および天然ガス発電部門のための実現技術に伴うコストとエネルギー損失を削減する可能性を実証することが期待されている。この助成は2つの領域に焦点を当てている。1つ目は新規材料およびプロセス開発である。この領域では、CO2吸収性能や経済性などの便益を大きく高める材料や貯留プロセスの研究開発と検証に取り組む。天然ガスや石炭燃焼排ガスについて小規模試験が可能な最先端の膜または混成材料およびプロセスにも焦点を当てる。2つ目は炭素貯留システム改善の実現技術である。この領域では、最先端炭素貯留技術に関連する課題に取り組む試験的研究を支援し、実現技術を開発することで炭素貯留システムを全体的に改良する。2領域合わせて最大14プロジェクトを選出し、アメリカ国立エネルギー技術研究所（NETL）が統括する。