アメリカエネルギー省、アメリカのクリーンエネルギー技術のコスト削減と導入状況を報告
発表日:2016.09.28
アメリカエネルギー省(DOE)は、国内の5つのクリーンエネルギー技術(風力タービン、事業規模・分散型太陽光発電、電気自動車(EV)、発光ダイオード(LED))について、技術のコスト低下と導入が加速しているとする報告書を公表した。同報告によると、技術の研究開発への投資に促され、これらのクリーンエネルギーのコストはオバマ政権中に最大94%も低下しており、導入状況も、1)陸上風力発電は2015年の新規発電容量の41%を占め、風力発電全体で1700万世帯超の電力を供給、2)風力・太陽光発電は国内の新規設置発電容量の3分の2に増大、3)EV販売台数は2016年8月に49万台に急増など導入が大幅に拡大。また、太陽光発電により2014年にはCO2が1700万トン削減され、水消費量削減と大気汚染緩和(約7億ドルの費用削減に相当)につながったという。報告書はこのほか、燃料電池やエネルギー管理システム等の新技術についても検討しており、こうした技術のコスト効率・利用可能性の向上に伴い経済・環境面の利益も増大するとしている。