世界気象機関、2018年4月は記録上3番目に高温でCO2濃度の上昇や海氷面積の縮小も観測されたと報告
発表日:2018.05.07
世界気象機関(WMO)は、2018年4月は1981~2010年の同月の平均気温を約0.5℃上回るなど、4月の気温として記録上3番目に高温となったと報告した。温室効果ガス濃度や海氷面積のデータからも長期的な気候変動の進行がうかがえるという。世界の気温は1979年から10年ごとに0.18℃上昇しているが、今回の報告はこの傾向をなぞるものである。各地で暴風や豪雨、熱波などの極端気象が増え、大きな被害も出ている。アメリカ海洋大気庁の速報値によると、ハワイのマウナロア観測所では、大気中の平均CO2濃度が2018年4月に初めて410ppmを超える410.26ppmを記録した。また、アメリカ雪氷データセンターの観測では、北極海の海氷域が1981~2010年の平均を大きく下回り、特にベーリング海の海氷面積は4月末時点で過去最小を記録した。WMOは、2013~2017年がこれまでで最も暑い5年間であったこと、及び、世界気温の上位9年は2005年以降に、上位5年は2010年以降に集中していることも伝えた。
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