欧州共同研究センター、世界の温室効果ガス排出源を「見える化」するツールを開発
発表日:2009.12.16
欧州共同研究センター(JRC)は、人間活動に伴う世界の温室効果ガス(GHG)排出量を、高解像度のデジタル画像で「見える化」するツールを開発したと発表した。これは、JRCの研究成果とグーグルアースを利用したもので、1970年~2005年までの地域ごとの排出レベルや主な排出源を把握することができる。このツールでは、グーグルアースのレイヤーを重ねることで、地域レベルでのGHG排出の分布を視覚化。グリッドサイズ(網目の大きさ)は、約10km四方で、ほぼパリ中心部の広さに該当するという。利用方法は簡単で、都市名を入力すれば、1970年以降の温室効果ガス量を見ることができ、さらに、産業部門、運輸部門、家庭部門、廃棄物処理部門、農業部門等、2005年における主なGHG排出源を把握することができる。データは、JRCのデータの他、オランダ環境評価庁(PBL)の大気研究用排出量データベース(EDGAR v4.0)が使用されている。
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