アメリカ国立科学財団、20世紀におけるアメリカ東海岸の海面上昇率を報告
発表日:2021.04.08
アメリカ国立科学財団(NSF)が助成した研究によって、アメリカの大西洋岸の大部分における20世紀の海面上昇率は過去2,000年間で最も大きく、19世紀以前の平均の2倍以上であることが分かった。同研究では海面レベルの変化を引き起こすプロセスの理解を深めるため、海面レベルバジェット(sea level budget)が用いられた。統計モデルを用い海面水位の記録を地球規模、地域規模、局所の要素に分割して海面レベルバジェットを作成し海面レベルの上昇に寄与した現象を調査した結果、数千年前の北米のローレンタイド氷床の消失以降の地域的な地盤沈下が、過去2,000年間にわたり各地の海面レベルバジェットを支配していたことが分かった。同研究は、気候変動が沿岸環境に与える影響を理解し、またその影響を緩和するのに役立つ情報を得ることに貢献する。
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