スイス・ダボスで開催された世界経済フォーラムにおいて、2010年環境パフォーマンス指標が発表された。これは、世界163ヶ国の環境パフォーマンスを25の評価指標に基づいてランク付けしたもので、エール大学とコロンビア大学が公表した。指標は、環境の健全性、大気質、水資源管理、生物多様性、農林水産業、気候変動等大きく10分野にわたる。2010年については、汚染管理や自然資源管理で世界的に優れたアイスランドが1位となった。環境保健、温室効果ガスの管理、再植林について高得点を挙げたことが１位獲得に結び付いたという。この他、スイス、ノルウェー、スウェーデンなど、環境インフラ、汚染管理、長期的な持続可能性を目指す政策に対して相当な投資が行われている国々が上位に入った。なお、163ヶ国中103ヶ国の環境パフォーマンス指標は信頼できるが、残り60ヶ国（アメリカ、イギリス、スペイン、日本等）については指標策定時の基本的な方法論に基づく仮定に強く依拠しているため、慎重にその順位を推定する必要があるという。