世界資源研究所、綿花のサプライチェーンを変える革新的なビジネスモデルを提言
発表日:2022.01.31
世界資源研究所(WRI)は、回復力があり、再生型(regenerative)で、公正な綿花サプライチェーン実現のためのビジネスモデルを提言した。綿花は世界の繊維市場で使用される原料の約30%を占め、3億5千万人の生活を支えているが、持続可能な方法で生産されない限り、温室効果ガスの排出、水の過剰消費など、深刻な問題を引き起こす可能性がある。同研究所は、綿花に関わる環境・社会課題の解決を目指す「Cotton 2040 initiative」の一環として、再生型で公正なサプライチェーンの実現に向けた、新たなビジネスモデルの可能性に着目し、調査を実施した。その結果得られた課題から、長期契約やインセンティブなどの農家への支援、データのトレーサビリティ・透明性の強化、不公平の是正などが必要であることが判明した。2040年までにすべての主要な綿花栽培地域が深刻な気候リスクに直面すると推測されるが、課題解決は、サプライチェーンを再構築し、より多くのものを提供するビジネスモデルを構築するチャンスでもある。
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