（独）宇宙航空研究開発機構（JAXA）は、陸域観測技術衛星「だいち」（ALOS）による森林観測画像をインターネット上で公開すると発表した。この画像は、「だいち」搭載のフェーズドアレイ方式Lバンド合成開口レーダ「PALSAR；パルサー」が取得する全世界の森林、湿原、砂漠を50メートルの分解能で地図化したもので、京都・炭素観測計画に参加しているJAXA、欧州共同研究所などが共同で作成する。今回公開するのはJAXA担当分の東南アジア領域であるが、今後は各地域担当の機関により世界各地の画像を順次公開していく予定という。PALSARは、森林伐採領域などを容易に特定でき、森林域の長期的、季節的な変動を継続観測することで、地球環境変化との関連を調べることができる。PALSARによる観測は、雨期と乾期、あるいは夏季と冬季の年二回行われており、それらをつなぎ合わせた広域画像（モザイク画像）が作成されている。