（株）東芝は、東武鉄道（株）に1000kW出力の回生電力貯蔵装置（TESS）を納入したと発表した。同装置は、鉄道車両の減速時に発生する回生電力を貯蔵し、加速時に放電することで回生電力を有効活用できるもの。今回納入した装置は、同社のリチウムイオン二次電池「SCiB」を採用したもので、東武アーバンパークライン運河駅構内に設置され、2014年12月22日から稼動を開始する予定。運河駅では、車両の減速時に発生する回生電力をTESSに一度貯め、他の車両の加速時に利用することで、電力の安定供給を実現。また、電力の安定供給のほか、車両回生電力失効の防止やピークカットなど、導入目的に応じた最適な設定を行うことで様々な用途に対応することもできる。同社では、今後も回生電力貯蔵装置をはじめ、効率的なエネルギーの活用を実現する製品群を国内外の鉄道事業者向けに積極的に展開していくという。