環境省と国立環境研究所は、2014年度（平成26年度）の温室効果ガス排出量（速報値）を、13億6,500万トンと公表した。これは、2013年度比3.0%減、2005年度比2.2%減、1990年度比では7.25%増となる。2013年度と比べて減少した要因は、電力消費量の減少（省エネ等）や電力の排出原単位の改善（再生可能エネルギーの導入拡大・燃料転換等）に伴う電力由来のCO2排出量の減少により、エネルギー起源のCO2排出量が減少したことなどがあげられる。また、2005年度と比べて減少した要因は、オゾン層破壊物質からの代替に伴い、冷媒分野においてハイドロフルオロカーボン類（HFCs）の排出量が増加した一方で、産業部門や運輸部門におけるエネルギー起源のCO2排出量が減少したことなどがあげられるという。