三菱重工業（株）は、ハイブリッドトラック等の架装機器への電力供給機能を持つ、大型トラック用の全電動式冷凍ユニットの開発について発表した。トラックのメインエンジンで駆動する直結タイプでは、冷凍能力がエンジン回転数に左右されてしまう。今回開発した電動式冷凍ユニットは、その影響を受けずに安定した冷凍能力を発揮できる。また、電源側からの消費電力制限要求に応じて運転電力を制御するデマンド機能の搭載により、幅広い給電機能付トラックとの組み合わせが可能となった。コンプレッサには、同社独自の軸方向圧縮機構をもつ3Dスクロール密閉インバータコンプレッサを採用しており、1台のコンプレッサと2台のエバポレータ（吸熱用熱交換器）を接続する1COMP 2WAYマルチ回路により、運転条件を選ばず常に最大限の性能を発揮できる。冷媒には地球温暖化係数が低いR410Aを採用しているという。