国土交通省は、平成27年の全国一級河川における水質現況を公表した。この調査は、昭和33年から一級河川（直轄管理区間）で実施しているもの。平成27年は、有機汚濁の代表的な指標であるBOD・CODの環境基準を満たした地点の割合は過去最高となる92%（河川97%、湖沼等42%）となった。また、水質が最も良好な河川は、尻別川、後志利別川、沙流川、荒川（阿武隈川水系）、安倍川、宮川、天神川、小鴨川、仁淀川、厳木川、球磨川、川辺川、本庄川、小丸川及び五ヶ瀬川の全15河川であった。さらに、下水道の整備や行政と流域住民が協働で行ってきた生活排水対策や環境学習の推進等の取組み等により、太子橋（大和川水系大和川）、御幸大橋（大和川水系大和川）、亀の子橋（鶴見川水系鶴見川）ではこの10年間でBOD値が5.0mg/l以上改善された。