名古屋大学は、（株）デンソーと共同で、プラグインハイブリッド車（PHV）や電気自動車（EV）の利用状況を予測し、地域のエネルギーマネジメントに活用する方法を開発した。家庭用エネルギー管理システム（HEMS）では、定置型蓄電池の代わりにPHV等の車載蓄電池を家で活用するV2H技術に対する関心が高まっている。今回研究グループは、車の使用状態の統計データと現在の使用状態に基づき、24時間先まで車両の駐車・走行パターンを自動的に予測する手法を開発した。さらに家電機器の電力消費予測と太陽光発電の発電予測を同時に考慮することで、リアルタイムで家庭の電気代を最小化する車載蓄電池の充放電制御方式を開発した。検証実験により家庭の電気代を10%～40%程度削減できる可能性を示したことから、HEMSとPHV等の普及促進につながることが期待されるという。