長野県環境保全研究所など、タケの生育に適した環境の推定結果とその活用方法などを提案
発表日:2017.10.18
長野県環境保全研究所、東北大学、森林総合研究所、東京大学、国立環境研究所、気象庁気象研究所などの研究者グループは、タケの生育に適した環境を推定し、使用した気象モデルによる「適応策」の検討方向などを提案した。日本の竹林の99%は、モウソウチク(孟宗竹)とマダケ(真竹)で構成されており、産業又は公益的役割においては重要であるが、里地里山管理において留意が必要な植物とされている。今回、竹林の分布を事前に調べ、気象データや土地利用データから複数の統計モデルを検討した結果、年平均気温と日射量から、高い精度でタケの分布を推定することができたという。一方、既往の大気気候モデルと、特に対策が取られなかった場合の温室効果ガス排出シナリオを用いた結果、東日本のタケの生育に適した土地の割合は、1.5℃上昇した場合は46~48%に、2℃上昇では51~54%に、3℃上昇では61~67%に、4.0℃上昇では77~83%まで増加することが明らかとなったという。
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