環境省は、平成29年10月17日から18日にフィジーのナンディで開催された国連気候変動枠組条約第23回締約国会議（COP23）の事前会合に当たる「閣僚級準備会合」の結果を公表した。同年11月6日のCOP23開催を目前に控え、約70か国・地域が参加し、18か国の閣僚等が出席した。COP23で期待される成果、パリ協定の作業計画、気候資金、国内対策と野心の向上、気候リスクと脆弱性等に関する議論が行われた。COP23の議長がフィジー首相であり、小島嶼国の主催による準備会合であったことから、クック諸島など小島嶼国からの多くの参加が得られ、気候変動に脆弱な国の関心事項なども大きく取り上げられた。フィジー政府は、島嶼国としては初めて環境債の発行の署名等を行った。なお、米国からは、自国に有利な条件が整えばパリ協定に再び関与するという、従前の姿勢に準ずる発言があったという。